高次脳機能障がい者支援
概要
高次脳機能障害の方は、注意、記憶、遂行機能障害のほかに、社会的行動障害により、日常生活・社会生活に何らかの制約が見られる場合があります。また、自分の障がいを認識することが苦手で、周囲の評価と自己評価の間にギャップがあり、当初から「私はどこも悪くないので以前と同じように仕事ができる。」という認識を示す方もいます。
このような方々のために当センター障がい者支援施設では、評価・訓練を通して、その方の障害特性に合った社会参加の仕方をご本人の意向を踏まえて提案し、社会復帰に向けた支援を行っています。
支援の内容
① 対象者
・脳外傷、脳血管障害などにより高次脳機能障害と診断された方
・身体障害者手帳、または精神障害者保健福祉手帳(もしくは診断書)をお持ちの方
② 利用期間・利用形態・活動内容について
・利用期間は個々の状況にもよりますが、概ね1年~1年半程度です。
・入所または通所でご利用いただけます。
・個別および集団訓練があります。個別訓練では、作業療法評価をもとに高次脳機能訓練(記憶、注意、遂行機能訓練)などを行います。集団訓練では、「職業準備性」を高める訓練や社会参加の方法を学ぶ訓練を行います。また、必要に応じて身体機能訓練や職業訓練(軽作業、パソコン、自動車運転)を実施します。また、医師の指示により当センター病院の外来診療で言語聴覚訓練を受けることができます。
③ その他
・利用終了後も地域社会での支援が継続されるように、ご家族や地域の福祉担当者、企業や福祉事業所などの関係者も含めて、定期的に支援会議を実施しています。