視覚障害の方の訓練

当センターでは、視覚に障害のある方が地域において自立した生活を送ることができるようになるための訓練を実施するとともに、ご家族の方々に対しても訓練の経過・成果等についてわかりやすくご説明させていただきます。

歩行訓練

視覚障がい者が屋内外を単独で、安全かつ能率的に移動するための技術習得を目指す訓練です。当センターでは主に3つの訓練を行っています。

単独での屋内歩行

屋内の目的とする場所に、安全かつ能率的に移動するための技術を習得します。

手引き歩行

手引き歩行の基本技術を習得します。「ガイドヘルプ」とも言い、視覚障がい者が一番安全かつ能率的に移動できる手段と言えます。どのような人に介助してもらっても、正しい方法で介助が受けられる技術を身に付けます。

手引き歩行
歩行

白杖を使用しての屋外単独歩行

盲人用安全歩行杖(白杖)を使用して、目的とする場所へ単独で移動できる技術の習得を目指します。この訓練は、視覚障がい者にとって最も一般的な屋外移動方法であり、また盲導犬を所持する前段の訓練とも言えます(どこでも自由に移動できるようになるわけではありません)。
訓練は主にセンター周辺、住宅地、繁華街等において、状況を見ながら実施します。
希望される方には公共交通機関の利用方法を練習したり、自宅周辺に出向いて訓練を行います。
※盲導犬による歩行訓練、電子機器を利用した歩行訓練は実施していません。


コミュニケーション訓練

点字・墨字訓練、音声読み上げソフトを使用した基礎的なパソコン操作(メール、インターネット閲覧等)訓練を行います。

パソコン操作
拡大読書器

点字

読み書きの訓練を通じ、点字に慣れ親しむことを目指します。

パソコン

ディスプレイ表示を音声で確認できるソフトウェアを使用し、ワープロ操作の基本的な技術習得を目指します。また、インターネットや電子メールの送受信訓練も行います。

その他のコミュニケーション

音声の録音、記録の方法、普通文字の書字訓練(墨字)等も必要に応じて行います。


生活動作訓練

視覚障がい者が、生活で必要となる様々な技術の習得を目指します。

身辺管理訓練

視覚障がい者自身の身の回りのことを、個々の家庭環境や生活様式に応じて自ら行えるようにするための訓練です。

  • 洗面、食事及び関連動作、トイレ、更衣や身だしなみ、入浴及び衛生面などの基本的生活習慣の再構築
  • 洗濯や衣類の整理、私物の管理などの身辺関連動作
  • 貨幣の弁別や管理
  • 電話のかけ方や時計の扱い方  など

家事動作訓練

家庭内での役割に応じて必要な訓練を行い、家庭や地域における自立を図ります。

  • 買い物
  • 調理
  • 裁縫
  • 家庭用器具の管理、使用  など

その他の訓練

スポーツ・レクリエーション訓練、ハンドクラフト訓練、教養や社会資源についての情報提供などを行います。スポーツ・レクリエーション訓練では、隣接の「サンアップル(長野県障害者福祉センター)」を利用して訓練を行います。

サンアップル(長野県障害者福祉センター)
サンアップル(長野県障害者福祉センター)

視覚訓練に関して

訓練期間はおおむね半年から1年程度を予定していますが、この期間は必ずしも一律ではありません。
訓練の方法はマンツーマンによる指導が原則となりますが、訓練課目によっては複数で行う場合もあります。
当センターでの訓練は、紹介した社会適応訓練が中心で、職業訓練(あんま・鍼・灸などの資格取得等)を希望される方は、盲学校や他の施設利用についてご相談させていただきます。
利用を希望される方は、お住いの市町村、もしくは当センター地域医療福祉連携室までご相談ください。


※現在、コミュニケーション訓練を含む日常生活動作に関する訓練を担当する職員が不在のため、歩行以外の訓練提供が困難な状況となります。