自動車運転訓練のご案内

施設棟南側に自動車運転訓練場があります。


自動車運転科とは

○目的
障がい者用教習車を用いて自動車運転訓練を行い、生活圏の拡大や社会的自立を図り、社会参加を促進します。

○経緯
昭和46年 5月 1日 自動車運転練習所 完成
昭和46年 5月14日 職業訓練の一環として自動車運転訓練 開始
平成 8年 5月 7日 新自動車訓練場 完成

○面積
8,612㎡

○車
教習車は、普通車2台と軽自動車1台 計3台
普通車1800ccクラス(下肢障がい者用・片麻痺障がい者用)
軽自動車660ccクラス(片麻痺障がい者用)

平成8年当時
平成8年当時

運転評価

脳の病気、特定の病気やけが等で障がいを負われた方が、そのまま運転する事は危険を伴う場合があります。そのため、医学的、神経心理学的、運転適性検査、運転技能・知識等を総合的に判断し、運転可能か訓練が必要かを評価させて頂きます。

対象者
 ・病院入院患者
 ・外来受診者
 ・施設利用者

外来運転評価の流れ
 当センターの地域医療福祉連携室(内線613)へご相談ください。
 評価のために数回(医学的・心理学的など)通っていただくことになります。

費用について
 運転評価(実車・シミュレーターなど)に関する費用は掛かりません。
 ただし、医師の受診や病棟での評価に伴う医療費に関してお支払いをお願いします。


運転習熟訓練

脳の病気、特定の病気やけが等で障がいを負われた方が、そのまま運転する事は危険を伴う場合があります。そのため、医学的、神経心理学的、運転適性検査、運転技能・知識、日常の生活状況等を総合的に判断しながら訓練を実施します。
自動車運転訓練に特化したAr(不安解消)訓練という3日間程度の訓練も行っています。
入所・通所による訓練が受けられます。

○対象者
施設利用者

○訓練の流れと大まかな期間について

  • 訓練の期間については、訓練開始前の評価会議にて個々の状況に応じて10時間前後(1か月程度)から30時間程度(3か月以上)の目安をお伝えします。

○費用について
習熟訓練(実車・シミュレーターなど)に関する費用は掛かりません。毎月請求される障害者総合支援法に基づく利用負担金のお支払いをお願いします。

○確認事項

  • 原則として、当センター利用開始前に、住所地(長野県内)の公安委員会(警察署)又は運転免許センターで「臨時適性検査」を受けるようお願いします。
  • 免許を失効されている方、更新までの期限が長期間の方及び現状での身体状況等で運転が出来るか判断しかねる場合は、当センターの利用を開始後、利用者の状態を確認させて頂いてから臨時適性検査へ行く時期をご相談させて頂きます。
  • 疾病や障がい等の影響で、目の状態(視力や複視等)に課題がある場合は、訓練ができない場合があります。
  • 原則として、自力で安全に自動車運転訓練場まで行ける方で、自動車の移乗動作が概ね5分以内の方を対象とします。
  • 訓練を開始してから、課題について改善が見られない場合は、運転評価会議等を開催し、訓練を中止する場合があります。
  • 場内での運転訓練にて、危険行為(ブレーキやハンドルの補助等)がある場合は、路上訓練を実施できない場合があります。(運転評価会議等で訓練の中止を検討します。)
  • 訓練を行っても、運転を可能にすることを保証するものではありません。全ての方が単独での運転が可能になるとは限りません。体調の悪い日は運転を避ける、家族の方の同乗をお願いする、運転する範囲や時間帯を決める等をお願いする場合があります。
  • 訓練を実施することについてご家族の同意を得てください。

免許取得訓練

自動車運転免許証を取得するには、大変な努力を必要とします。自動車は毎日の通勤や買い物に欠かせない移動手段の一つです。しかし、自動車は便利な反面、社会的責任が伴います。
自動車運転免許試験実施基準により、全国同一の採点が実施されます。このぐらい運転できれば等の甘い考えや温情はありません。当センターでは、十分な訓練を受けた後に受験するよう支援を行っています。
入所・通所による訓練が受けられます。

○訓練の流れとおおまかな期間について

免許取得訓練の流れとおおまかな期間について
  • 期間は、早い方で2か月、そうでない方で1年以上かかった方がいました。

※自動車学校(教習所)との違いは、個々のレベルに応じた方法やプランで取り組めることです。

費用について

当センターでは免許取得訓練に関する費用(学科授業料・実車使用料など)は掛かりません。毎月請求される障害者総合支援法に基づく利用負担金のお支払いをお願いします。

  • 教本代 (3,000円弱)
  • 試験・免許交付に関わる費用(令和元年)
受験手数料交付手数料試験場車両使用料金
仮免許試験2,900円1,150円1,450円
本免許試験2,550円(交付時)2,050円800円

写真 1セット800円(免許センターで撮った場合)

  • 試験練習に伴うコース使用料 2,000円/時
    (ドリームモータースクール昭和に支払います)例:10時間20,000円
  • 本免許試験合格後は自動車学校で免許取得時講習を受けます。
    技能 11,200円(高速道路教習等)
    学科  4,200円(応急救護講習等)
  • 免許症の交付手数料 2,050円

確認事項

訓練を開始してから受験レベルに達しない、又は次の課題に進めない等の場合はご本人の運転状況の確認のために、ご家族の方に教習車に同乗していただくことを望みます。状況によっては、運転評価会議を繰り返し行い、6か月間を上限とし訓練が終了となる場合があります。ご了承ください。


農福連携

自動車運転科と「ふるさと社」がコラボして、農福連携を3年前から始めています。

種イモを植えています
芽かきをしています
ネットを掛けています

最後に

安全運転は人への思いやりや優しさ、ルールを守ることから始まります。
当センターで自動車運転訓練を受けた方が、無事故かつ安全運転を続けて行かれることを心より願っています。

学科を勉強する部屋
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運転能力判定室
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教習車
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教習車(改造)
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