自動車運転科
※ 県外の方もお気軽にご相談ください。
地域連携課 代表電話 026-296-3953(内線635)
※ パンフレットのアンケート用紙はこちらからダウンロードできます。
※ アンケートフォームに入力してお問い合わせをする方はこちらから
自動車運転科のご案内
教習車
・普通車
(下肢障がい者用・片麻痺障がい者用) 2台
・軽自動車
(片麻痺障がい者用) 1台
訓練指導員
指定自動車教習所で指導経験を持ち、当センターで約1,000名の訓練実績がある2名の職員を配置しています。
施設棟南側に自動車運転訓練場があります。
運転評価
・特定の病気やけが等で障がいのある方が運転する事は危険を伴う場合があります。そのため、医学的診断、神経心理学的検査、運転適性検査、運転技能評価・知識検査等を総合的に判断し、運転可能か、訓練が必要かを評価させて頂きます。
・まずは地域連携課 代表電話026-296-3953(内線635)までご相談ください。
・医師の診察を受けて頂き、複数回、医学的診断・心理学的検査等の評価を行うため、通所して頂きます。
費用
・医師の診察や作業療法評価に伴う医療に要する費用が掛かります。
・運転評価(実車・シミュレーターなど)に要する費用は無料となります。
運転習熟訓練
・特定の病気やけが等で障がいのある方が運転する事は危険を伴う場合があります。そのため、医学的診断、神経心理学的検査、運転適性検査、運転技能・知識、日常の生活状況等を総合的に判断しながら訓練を実施します。
・自動車運転訓練に特化したAr(不安解消)訓練という3日間程度の訓練も行っています。
・施設入所又は通所による訓練が受けられます。
習熟訓練の一連の流れ(例)
・施設利用中は、ご本人の希望により理学療法(PT)・作業療法(OT)・言語聴覚療法(ST)やパソコン、軽作業などの訓練を平行して行うこともできます
・訓練開始後、課題がある場合、概ね10時間経過後又は路上訓練前に運転評価会議を行います。
・課題が改善されない場合は、会議後に訓練を中止することがあります。
・習熟訓練の期間については、訓練開始前の評価で、個々の状況(障がいや運転歴)に応じ10時間程度(1か月程度)から30時間程度(3か月以上)の目安をお伝えします。
費用
・習熟訓練(実車・シミュレーターなど)に関する費用は掛かりません。(毎月請求される障害者総合支援法に基づく利用負担金のお支払いをお願いします。)
留意事項
・原則として、当センター利用開始前に、住所地(長野県内)の公安委員会(警察署)又は運転免許センターで「安全運転相談」を受けるようお願いします。(県外の方もご相談ください。)
・免許を失効されている方、更新までの期限が長期間の方及び現状の身体状況等で運転ができるか判断できない場合は、当センターの利用開始後、個々の状態を確認させて頂いてから安全運転相談を行う時期をご相談させて頂きます。
・病気等の影響で、目の状態(視力や複視等)に課題がある場合は、訓練ができない場合があります。
・今後の生活の質の向上のために、移動訓練及び移乗動作訓練は必須としており、原則として、ご自身で安全に施設棟から自動車運転訓練場(片道約150m)に通える方で、自動車の移乗動作が概ね5分以内の方を対象としています。(理学療法訓練にて、移動訓練や移乗動作訓練を行います。)
・訓練をしても改善が見られない場合は、運転評価会議等を開催し、訓練を中止する場合があります。
・訓練場内で、危険行為がある場合は、路上訓練を実施しない場合があります。その際は、運転評価会議等で訓練の中止を検討します。
・当センターの訓練により、運転を可能にすることを保証するものではありません。全ての方が単独での運転が可能になるとは限りません。
・体調の悪い日は運転を避ける、家族の方の同乗をお願いする、運転する範囲や時間帯を決める等をお願いする場合があります。
・訓練を実施することについてご家族の同意を得ていただきます。
免許取得訓練
・自動車は毎日の通勤や買い物に欠かせない移動手段の一つです。しかし、自動車は便利な反面、社会的責任が伴います。自動車運転免許試験実施基準により、全国統一の採点が実施されます。当センターでは、十分な訓練を受けた後に受験できるよう支援を行っています。
免許取得訓練の流れ(例)
※ 運転免許証を交付された時点で、免許取得訓練は終了です。
・施設利用中は、ご本人の希望により理学療法(PT)・作業療法(OT)・言語聴覚療法(ST)やパソコン、軽作業などの訓練を平行して行うこともできます。
・より良い支援を行うために概ね3か月に1度会議(リハビリカンファレンス又は支援計画検討会議)を行っています。
費用
・当センターでは免許取得訓練に関する費用(学科授業料・実車使用料など)は掛かりません。(毎月請求される障害者総合支援法に基づく利用負担金のお支払いをお願いします。)
・教本代(3,000円弱)・・・教本(学科教本・運転教本・問題集の3冊)は、民間の自動車学校で使用されている最新の教本をご用意しますので、実費分をご負担ください。
・試験に関わる下記の費用は、免許センター(試験課)にお支払いください。
受験手数料 | 交付手数料 | 試験場車両使用料金 | |
---|---|---|---|
仮免許試験 | 2,900円 | 1,150円 | 1,450円 |
本免許試験 | 2,550円 | 800円 |
※ 他に写真代として800円が必要です。(免許センターで撮影した場合)
・試験練習に伴うコース使用料 2,000円/時
※外来試験コースを管理しているドリームモータースクール昭和にお支払いください。(銀行振込)
・本免許試験合格後は、自動車学校で免許取得時講習を受けます。
技能 11,200円(高速道路教習等)
学科 4,200円(応急救護講習等)
※ 受け入れ先の自動車学校にお支払いください。
・免許証の交付手数料 2,050円 免許センター(免許課)にお支払いください。
留意事項
・訓練を開始してから試験合格点に達しない恐れがある、又は次の課題に進めない等の場合はご本人の運転状況の確認のために、ご家族に同乗していただく場合があります。状況によっては、運転評価会議を繰り返し行い、6か月間を上限とし訓練が終了となる場合があります。
●習熟訓練をされている方の一日のスケジュール(例)
●免許取得訓練をされている方の一日のスケジュール(例)
( )内の時間は、運転訓練の他、理学療法(PT)等の訓練(休憩もO.K.)を受けることが可能です。
・入浴や洗濯、夕食後にお隣のサンアップル(注)で運動される方、学科の勉強をされる方、自主トレーニング(歩行など)をされる方、休息をとられる方など、体力に合わせてお過ごしいただいています。
(注)長野県障がい者福祉センター サンアップル・・・誰もが快適に安心してスポーツや文化活動に親しめる施設
免許取得訓練の利用者様からのお手紙をご紹介します
A様からのお手紙
私は今より行動範囲を広げたいと思い、運転免許取得を目標に入所しました。
地元を離れ新しい環境下で、生まれて初めて経験する車の運転に、不安でいっぱいでした。当時、腕力が足りなかった私は、片手でのハンドル操作も厳しい状況であり、伸び悩んだこともありました。しかし、どんなにうまくいかなくても、私の心を奮い立たせたのは、自らの手で運転する楽しさを実感したからです。そして、いつも親身に対応してくださる先生方の温かいご指導、ご配慮をいただき、念願だった運転免許を取得することができました。免許証を手にしたときは、涙が出るほどうれしかったです。
また、年齢問わずたくさんの方々と関わり、何度も元気づけられました。
県リハで過ごした毎日がかけがえのない宝物です。
これからも、目標に向け邁進していきたいです。
マイカーが来るのを心待ちにして・・・
遠くまで送迎してくれた父母に、そしてなによりお世話になりました自動車科の先生方ならび、職員の皆様に心より感謝しております。
本当にありがとうございました。
(原文のまま掲載させて頂きました)
B様からのお手紙
私が入所を始めたのは高校を卒業してからで、高校の頃から運転免許を取得したいと思っていて入所した一番の目的は免許取得でした。
最初は自分で車を運転するということが信じられませんでした。初めて車を運転したときはとても怖くて不安でしたが、自分で運転しているということが実感できてうれしかったです。
毎日練習していく中で、最初はできなかったことができるようになったり、教習の時間が楽しかったです。
うまくいかなくて嫌になったこともあったり、試験で失敗したこともありましたが、諦めなくて本当に良かったと思います。7か月間、夢を叶えるため1日1日が充実していました。
最後まで諦めずに夢を叶えられたのは周りの人々の支えがあり、叶えられたことだと思います。
自動車科の先生、支援員の方、家族や友達、支えてくださった方に感謝です。
現在は、車も購入し通勤で使用しています。
まだ少し不安な気持ちもありますが、慣れてきたら色々なところに自分の車で行きたいと思っています。車を運転していると教習のことを今でも思い出します。
これから、運転も楽しみながら仕事も頑張りたいと思います。
お世話になりました。ありがとうございました。
(原文のまま掲載させて頂きました)
最後に
安全運転は人への思いやりや優しさ、ルールを守ることから始まります。
当センターで自動車運転訓練を受けた方が、ご自分の『意志』で『行きたい場所』へ『自由』にお出かけできるようになること、そして、いつまでも無事故で安全運転を続けていかれることを切に願っています。